禁煙のすすめ

タバコについて考えてみませんか

勘違いにご用心!

受動喫煙防止のために空気清浄機を置いたんですけど..
空気清浄機で受動喫煙は防止できません!

【理由その1】吸い込み能力が低いんです。

煙が吸い込まれるのは、業務用のものでも吸い込み口から約40cm、家庭用で約20cm以内だけです。それ以上離れて喫煙した場合、何も対策していないのと同じです。

【理由その2】有害物質の除去ができないんです。

タバコからは有害な粉じん(タール、ヤニ)と、ガス(気体)が発生します。  もっとも普及している電気集じん方式では、新品でも粉じんの3割が素通りします。長く使うほど電極がヤニで汚れて集じん能力が低下し、1ヶ月で7割、3ヶ月で9割以上の粉じんが素通りしてしまいます。  また、一酸化炭素などのガス(気体)は集じん装置では全く除去できないので、換気扇を強化して屋外に排気する必要があります。  空気清浄機は、粉じんの除去性能が低い上に、有害なガスの除去が全くできないので、受動喫煙は防止できないことが厚生労働省のホームページでも公表されています。換気扇が設置できない場所や、換気扇を強化できない施設は、灰皿を屋外に出して全館禁煙とするしかありません(対策費用もゼロです)。

喫煙者は税金を多く払っているのに悪くいわれるのは納得がいかないんですけど...
喫煙者が良く思う不満ですね。でもタバコの税収よりタバコによる損失額の方が大きいんです。

日本のタバコは安すぎる!?

タバコ1箱の値段は、ニューヨークで約950円、イギリス約820円と高額です。日本は先進国でもっともタバコの安い国のひとつなのです。カナダでは、タバコ税を10倍にしたところ、未成年者の喫煙率が46%から16%へ下がったそうです。WHO(世界保健機関)も、青少年を守るために、加盟国が一致してタバコ税を上げるように求めています。

喫煙者がタバコを吸えば吸うほど、国は損をするという試算も。

1箱270円のタバコを買うと、170円(63.2%)が税金で、得られる税収は2兆2千億円となります。しかし、喫煙による健康被害のため超過医療費1兆3千億円、労働力損失5兆8千億円など、経済損失が総計で約7兆円になるという試算があります。喫煙者がタバコを吸えば吸うほど、国は損をする計算になります。