学会について

理事長就任挨拶

理事長就任挨拶

2024年4月より、一般社団法人 日本呼吸器学会(JRS)の理事長を拝命しました順天堂大学の高橋です。私は長谷川好規先生、横山彰仁先生、平井豊博先生と三代の理事長のもと常務理事として本学会の運営に関わってきました。長谷川好規先生が理事長の時代に本学会のミッション、ビジョンと7つの目標を設定し、その後、今後5年間のより具体的な目標が提案されました。「呼吸器内科学とその応用に関する研究を発表し、知見を交換し、国内外の会員および関連学会と協力することにより、呼吸器内科学の進歩と普及を図り、もって我が国の科学の発展に寄与する」ことを目指して今後も腰を据えて活動してまいります。
呼吸器疾患は、悪性腫瘍、感染症、COPD,間質性肺疾患、肺循環障害、睡眠呼吸障害、希少疾患など多彩であり、その守備範囲は広大であります。また、COVID-19での呼吸器科医の必要性が叫ばれましたが、高齢者に多い呼吸器疾患は人口の高齢化に伴い激増することから呼吸器医のニーズはさらに高まります。今後、理事長として、以下のミッションを掲げ、2年間の任期中に少しでも実現できるよう粉骨砕身努力してまいります。
ミッション:
1)呼吸器病学の面白さを積極的に若手医師に広報し、会員数を2年間で現在の13,500人程度から15,000人程度まで増加させます。日本消化器病学会、日本循環器学会と比べてJRSの会員数は少なく、専門医の数も国民の期待に応えるのに十分とはいえません。2)代表的な呼吸器疾患のデータベースを構築して、それをもとにした研究成果をJRSから世界に向けて発信します。そのためにはデータベースWGを構築して活動を始めます。学術団体として国民に還元し得る研究を推進することはJRSの社会的責務であります。3)厚労省や文科省への働きかけを促進して、呼吸器疾患の治療と予防を含んだ政策提言を行います。まずは厚労省との意見交換や、学術講演会における共同企画を実施します。内保連との共同作業も活性化させ、診療報酬、DPCに対する適切な提案を厚労省に要望します。4)国際委員会を中心にCOVID-19で停滞し、いまだ戻らない海外の学会との連携を強化します。人事交流も活性化したいと考えています。5)SDGsを踏まえた活動とダイバーシティーを促進します。呼吸器疾患は環境を映す鏡といわれています。地球環境を配慮した活動を行うとともに、女性役員を増加させるようにします。6)JRS事務局の業務内容を見直し、事務局能力を向上させJRSの活動をしっかりとサポートできる体制を整備します。
JRSが社会の要請に応え、その責務を果たすためには、会員が一丸となって、呼吸器疾患科学の発展に貢献し、社会に発信し、次世代に継承していくことがなによりも大切です。
皆様のご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

髙橋和久(順天堂大学大学院医学研究科 呼吸器内科学)

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