ポスター 結核1
- PP320 肺結核患者の死亡退院を予測する因子の検討
- 西尾智尋1),佐藤敦夫2),坪井知正3),小栗 晋1),水口正義1),角 謙介1),杉山牧子1),山下みお1),倉澤卓也1) 国立病院機構南京都病院呼吸器科1),国立病院機構南京都病院内科2),国立病院機構南京都病院臨床研究部3)
【目的】結核入院患者のうち死亡退院する者の臨床的特徴を明らかにする.【対象】平成18年から平成20年までの2年間に当院結核病棟に入院した患者.【方法】死亡退院との関連が予測される項目について後見的に検討した.検討項目は,年齢,性別,Performance Status(以下PS),排菌量,血液中リンパ球数,糖尿病合併の有無,慢性肝疾患の有無,全身ステロイド併用の有無,悪性疾患の合併ないし既往の有無,結核既往の有無,治療による副作用出現の有無と治療薬変更の有無.PSについては,癌患者の全身状態の評価に用いられるECOGのPSを用いた.これらの項目について,単変量解析と多重ロジスティック回帰分析を用いた多変量解析をおこなった.【成績】死亡退院は297例中44例(14.8%).単変量解析の結果,年齢,血液中リンパ球数,PS,全身ステロイド併用,治療薬変更が死亡退院の有意な予測因子であった.多変量解析では,血液中リンパ球数(p=0.038),PS(p=0.000),治療薬変更(p=0.004)が死亡退院の有意な予測因子であった.【結論】入院時のPSと経過中の治療薬の変更は死亡退院の予測因子である可能性が示唆された.
日本呼吸器学会誌 第49巻増刊号 p.(2011)



