JRS Channel

Last Update:2019年12月4日

西  達也先生『患者さん本人だけではなく家族との関わり、地域との関わりも大切になってくる科です』

ご協力いただいた先生

西  達也先生(独立行政法人 国立病院機構 岩国医療センター 呼吸器内科)

内容

呼吸器内科を選んだ理由

西:どこまでさかのぼって話をするかにもよるんですけど、呼吸器内科以前にまず僕が医者になろうと思ったところからスタートさせてください。僕小学生の時にサッカーをやってたんですけどその時のチームのキャプテンがものすごく上手くって、そのままドイツの下部リーグでプレーするくらいなった友人がいるんですけど。本当当時から上手でスポーツに関わる仕事に将来的にはしたいなって思ってたんですけど圧倒的な人がいたので、これはプレイヤーっていう筋はないなって思って、サポートする側に回ろうというふうに思ってでその時にサッカーのコーチに人間の体のことをするのであればそれが一番良いから医者になりなさいと言われ、真に受けて結局そのまま医者にはなれたんですね。
入学当初は整形外科志望でスポーツドクターになりたいな、まぁ自分自身もスポーツドクターにお世話になってたのがあったのでなりたいなと思ってたんですけど。
勉強していくうちに内科が面白いなって思うようになって、内科であれば最初、どこでも良いかなっていうところは正直ありました。そこからなんで呼吸器内科になったのかっていう話になってくるんですけど、僕は大学が岡山大学の出身で、岡山大学の第二内科が呼吸器、あとはアレルギー・血液内科・腫瘍内科をやっているわけなんですけど。
そこの医局の雰囲気がすごく良かったって言うことと、僕は出身が山口県になるのですが当時、僕が学生だった頃は山口大学に呼吸器内科がなかったりとかして、山口県内に呼吸器内科医っていうのがそもそもいらっしゃらなかったという状態で。
内科の中でも最終的に地元に貢献できるにはどうしたら良いのかっていうところまで考えて呼吸器内科を選んだということになります。

 

辛かったけど影響を受けたこと

西:辛かったけど影響を受けたことについてお話をさせていただこうと思います。僕が呼吸器内科一年生の時、初期研修が終わって、後期研修が始まった時に肺がんの患者さんだったのですが、医学的に妥当ではないと思われることをしたいというふうに、とても強く言われている方がいらっしゃって、一生懸命、それだとこういうふうになってしまう事があるからこうしたほうが良いということを一生懸命説明していたのですが、
納得はしていただけなくてその患者さんから他人の痛みは無限に我慢できるというふうなお言葉をいただきました。考えてみれば他人の痛みは我慢できるというのは自分が痛くも痒くもないのでごくごく当たり前のことではあるんですけど、だからこそ相手の物理的な痛さであったり精神的な辛さ、スピリチュアルペインなどをよく想像してお話をするようにしないといけないということを、それでハッとさせられて時間が経っても僕の胸にそのまま突き刺さったままになっています。その言葉を大事にして、これからも色々な患者さんと関係を築いていけたらと思っています。

呼吸器内科に入ってよかったと思うこと

西:良かったと思うことについては結局どこにやりがいを感じるかというところになると思います。僕は岩国医療センターってところで今、お仕事させていただいてるんですが、一応その、診療の中心は肺がんになります。呼吸器内科に回ってくる肺がんっていうのは基本的にはステージ3~4。やっぱり4期の患者さんが多いので、もうがんが治ることが前提じゃないことが、ほとんどです。治らないけれど残された時間をどういうふうに使っていくかとか、本人さんあと、ご家族との関わりで最終的に本人さんが亡くなった時にご家族、どなたも泣いてなくって、お家に帰られたら泣いてたのかもしれないけどその場では誰も泣かれなくって、先生が担当で良かったです。ありがとうございました、って言われたときにはここまで頑張ってきたかいがあったな、寄り添ってきてよかったなっていうふうに感じました。それが良かったなと思うことです。

僕たちの仕事は一般的な企業と違って配属された先で与えられた仕事をするというわけではなくって、序盤から自分のやりたい科を選択してこの仕事をしようというふうに自分で決めて先に進んでいくことができます。呼吸器内科は悪性疾患だけではなくって良性疾患も、慢性疾患も多い科で、患者さん本人だけではなくって家族との関わり、地域との関わりも大切になってくる科です。色んなとこから頼られてだからこそ一生懸命になれることがあるんじゃないかなというふうに僕は考えています。この動画をきっかけに一人でも多くの方が一緒に呼吸器内科を盛り上げようというふうに思っていただけると嬉しいです。

無料体験入会 ぜひご利用ください

  • 学術集会のストリーミングがオンラインでご覧になれます。
  • 学会機関誌(和文・英文)がオンラインでご覧になれます。
  • もちろん、2年間は会費は不要です。
医学生・研修医のみなさまへ。

ページの先頭へ