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Last Update:2019年12月4日

國近 尚美先生『医師を目指した頃の初心に返って、理想となる医師を目指すような診療科を選ぶことが大切』

ご協力いただいた先生

國近 尚美先生(山口赤十字病院 内科)

内容

呼吸器内科医の楽しさ

國近:急性から慢性に至る様々な疾患を担当し、また疾患だけでなく全人的に患者さんに関われるところも魅力であり楽しさの1つです。また薬剤性肺障害や元々の基礎疾患など他の診療科やほかの内科の領域の先生方と一緒に患者さんに関われることも楽しさやまた、やりがいに繋がっています。

 

若手医師に呼吸器を教えることの喜び

國近:若い研修医の先生方とはまずは、胸部レントゲン写真やCT画像を一緒に読影をしています。また患者さんのところに出向き聴診所見をとっています。
同じ疾患でも画像が異なったり、聴診音が違うということで探究心が生まれ継続していくと考えます。また胸腔穿刺や気管支内視鏡の枝読みを行ったり、実際に気管支内視鏡を一緒に行うことで私自身も学ぶことが多いと思っています。

呼吸器内科と女性医師について

國近:2016年の米国の論文で女性医師が担当する患者さんのほうが、統計学的に死亡率が低いことが報告されています。このことはエビデンスに基づいた医療をすることや患者さん中心のコミュニケーションを取る傾向があることが原因と明らかになっています。これはまさしく男性女性関係なく、呼吸器科医師の得意とするところと考えます。それからRSTといった呼吸ケアサポートチームや感染に関わるICTなど多職種との連携でチーム医療を行うことも女性医師にとっては得意とするところかと思います。その他産業医やプライマリーケアの立場で診療を行うことも可能です。

キャリア形成から活動について

國近:現在勤めている病院の中では呼吸器科の常勤医師は私1名という体制です。日常診療にも苦慮しておりますけれども看護師・理学療法士・臨床工学技士・薬剤師など多職種のチーム医療で診療をしております。また喘息に関わるところでは地域で喘息死ゼロ作戦研究会というものを立ち上げて地域で診療にあたっております。私事ですけれども40歳を超えた高齢出産でありましたので、現在小学生の子どもを子育て中です。先に専門医や学位を取ったので復帰を6ヶ月で行いましたがその際の不安はございませんでした。

子どもが入院することもあり、また小学校のPTA活動など色々な親としての経験を重ねることで様々な立場の患者さんに思いを馳せることができ自分自身の成長にも繋がっていると思います。

呼吸器内科を選択することで感じたこと

國近:診療科を選ぶにあたって自分がやりたいと思う診療科を選ぶことが大切と思います。そのことが様々な困難や壁を乗り越えることに繋がると思います。始めから家庭との両立を主眼において選ぶことも1つの考え方ではありますが自分自身が医師を目指した頃の初心に返って、理想となる医師を目指すような診療科を選ぶことが大切と考えます。

私は現在男女共同参画委員会の副委員長を務めさせていただいております。専門医制度において内科専門医同様、非常勤の先生方にも男性女性関係なく配慮した制度を準備しております。

また2008年より将来計画委員として呼吸器科医増加策にも関わっておりますけれども
まだまだ呼吸器科医が充足している状況とは言えないと考えます。

内科の主な領域である消化器・循環器・呼吸器の患者さんの割合は入院・外来ともに1:1:1の割合ですが、医師の数は消化器・循環器・呼吸器は3:2:1の割合で、まだまだ需要が高い領域と考えます。

治療薬も生物学的製剤を始めとしたがん診療・アレルギー・免疫などの治療法が開発され益々発展する領域です。一緒に頑張りましょう。

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