串間:呼吸器内科は感染症・びまん性肺疾患・アレルギー・腫瘍など少しずつ毛色の違う科目を含む科ですので、多くのことを学べることは確かな科だと思います。
例えば感染症の臨床をする中で微生物学に強くなって抗菌薬を理論に基づいて使いこなせることができるようになりますので、そうなると必然的に、他の診療科の支援をすることができるようになって他の科から信頼される存在になることができるという楽しみがあります。
びまん性肺疾患に関しては画像や病理の先生方と共に診断・治療をしていくことができますので必然的に画像や病理の勉強をする機会を得ることができてこれもまた知識の幅・深さを得ることができる呼吸器内科ならではの楽しみの一つだと思います。
串間:画像診断だけでもCTパターンによって考えられる疾患が異なりますし抗菌薬・抗真菌薬に関しても理論的に考えることでより良い治療に結びつけることができます。
こうした過程を日々若手医師と積み重ねてベストでマストな治療を選ぶことで患者さんがダイナミックに良くなるという経験を積み重ねることで日々若手医師が達成感を味わってくれることこれが私にとっての若手医師に呼吸器内科を教えることの喜びです。
私自身も母校の大分大学で師匠たちにたくさん優しく厳しく教えてもらいましたし大学院時代には長崎大学を始め他大学の先生にもたくさんの指導をしてもらいました。
今度は私が若手医師に教える番だと使命感を持っています。
串間:2003年、私が医師免許を取得した当時にはなかったサーモプラスティやクライオバイオプシーといった新しい手技が次々と入ってきていまして、それを目をキラキラ輝かせながらどんどん身につけていく若手医師と共に私も学ぶということが楽しみの一つです。
これもまた、2003年当時にはなかった抗がん剤も目覚ましい発展を遂げていて、当時、私の進行期の肺がんの患者さんたちを思い出しながら今、切れ味鋭くそういった新しい抗癌剤というメスを奮って患者さんの状態を劇的に改善させていく若手医師の頼もしい姿を見るのも楽しみの一つです。
串間:例えば咳嗽は病院を受診するきっかけとなる症状として最も多いと言われています喘息や慢性閉塞性肺疾患といった疾患は外来での長期管理がとても重要でそれがメインの疾患です。
家庭の事情を考慮しながら外来をメインにしてスキルアップをしながら自身の活躍の場を得られるという点が女性医師にとっても向いていると思います。
例えば感染症やびまん性肺疾患こういった疾患に関しては私自身の私見ですが繊細な考え方が必要ですので女性に向いているのではないかと思います。
串間:私自身は大分大学を卒業後に入局した科の中に血液グループがありました。
そこで骨髄移植の患者さんを受け持ちましてそのときに骨髄移植が成功してもその後の合併症で患者さんを亡くしてしまうという経験をしました。
真菌症を併発したり、特発性肺炎症候群を合併して亡くなってしまったり閉塞性細気管支炎を合併して苦しんでいく患者さんを経験しました。
そういったときに私自身は感染症を専門にして患者さんの命の砦になれたらなと思いましたし早期のCTサインも見逃さない確固たる画像診断能力を身につけられたらと強く感じました。
そういった経験をもとに大学院では真菌症を専門に学んでその後、感染症専門医を取得し今も真菌を中心とした臨床研究に取り組みまた、びまん性肺疾患にも思い入れを持って力を入れて行っています。
呼吸器内科に入ったからこそ自分自身の専門性に幅が出たし、今や天職だと思っています。
迷ったら呼吸器内科へどうぞおいでください。
きっとあなたの専門性を見つけられます。
細く長く働くことができ職場から社会からそして患者さんから頼られる存在になることができると思います。
呼吸器内科で待っています。