Last Update:2011年4月25日

呼吸管理に関するQ&A

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Q1.在宅酸素療法を受けていますが、停電になったらどうなるでしょう。

A1.ほとんどの患者さんが在宅では酸素濃縮器を使用し、外出時にのみ酸素ボンベを利用していると思います。停電で問題になるのは、酸素濃縮器が使えなくなることですから、停電になったら濃縮器から酸素ボンベからの吸入に切り替えなくてはなりません。普通は予備の酸素ボンベが家庭内に2本程用意されていると思いますが、用意のない方はすぐに酸素の業者に連絡して下さい。酸素ボンベ1本で毎分1Lで使用すると大体18時間持ちますから3~4時間の停電であれば十分です。酸素ボンベの予備と残量を確認して不足していれば業者に連絡して下さい。とにかく、主治医と酸素業者との連絡を密にしておくことが最も重要です。

Q2.在宅で人工呼吸器を使用していますが停電ではどうなるでしょう。

A2.在宅で24時間の人工呼吸器を使用している方は、停電により人工呼吸器が作動しなくなりますから、その間はバッテリーによる作動が必要になります。バッテリーは機器業者に用意してあり、貸し出しをするはずですから至急機器業者に連絡して下さい。また夜間だけ使用している方は、いまのところ夜間の停電はなさそうですから大丈夫だと思います。(計画停電対象地区)

Q3.睡眠時無呼吸症候群でnasal CPAPを使用していますが、停電の時はどうしたらいいのでしょう?

A3.nasal CPAPは基本的に夜間にのみ使用するのが原則です。現段階では夜間の停電は想定されませんから大きな問題はないと思います。ただし、仕事の関係で日中に睡眠をとる場合があるかもしれません。そのような時は無理に日中に使わなくとも、例えば、隔日使用でもCPAPはある程度有効です。あまり神経質にならなくともいいと思います。

Q4.埃っぽい環境での酸素吸入に関して、注意することはありますか。

A4.避難所などで埃っぽい場所での在宅酸素吸入に関しては、酸素吸入中でも、上からマスクをゆるく着用することをお奨めします。

Q5.計画停電対象地区での事前対応について教えてください。

A5.東日本太平洋地震に伴う突然の計画停電は、私たち在宅人工呼吸療法を実施しているものにとっては、多大な不安をもたらすものであります。しかしあらかじめ停電地域・時間が公表されており、落ち着いて対処すれば私たちの準備で乗り切ることができます。下記のような準備、確認、対応によって、計画停電を乗り切りましょう。

1)まずは人工呼吸の処方時間(1日何時間人工呼吸器を使用するか)と使用する時間帯を確認してください。使用が夜間睡眠時のみの場合は、停電が夜間の睡眠時間ではないことから、通常どおり使用して下さい。

2)ほぼ終日人工呼吸器が必要な患者さん、あるいは昼間にも使用している患者さんの場合は、まずはお使いの人工呼吸器に内蔵バッテリーが搭載されているかどうか、搭載されている場合はその持続時間を確認しましょう。

3)内蔵バッテリーが搭載されている人工呼吸器は、不意の停電などにも対応できるようになっています。しかし、人工呼吸器の機種によって内蔵バッテリーの持続時間に差異があります。(1時間未満の機種~約10時間持続する機種があります)

4)ご使用になっている人工呼吸器の業者あるいは医療機関に連絡をし、内蔵バッテリーの持続時間を確認してください。

5)内蔵バッテリーが搭載されていない機種、あるいは内蔵バッテリーの持続時間が短く、3時間の計画停電の影響を受ける可能性がある機種の場合は、早急に外部バッテリーの準備をしてください。外部バッテリーの購入・設置方法などは、人工呼吸器の業者あるいは医療機関にお問い合わせください。

6)持続時間が十分あり、3時間の計画停電の影響を受けない機種の場合も、予測外の事態に備えて外部バッテリーの準備をしておくことをお勧めいたします。

7)特に気管切開下に人工呼吸器を使用している患者さんの場合、予想外の停電や機器のトラブルに備えて、用手換気用の機材を準備しておくこともお勧めいたします。

8)3時間の計画停電を迎えるにあたって、処方時間が長い方や、お体が不安な方はかかりつけの医療機関に相談して早目に対処しましょう。

関連リンク
厚生労働省
1)http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014wz7.html
2)http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001509c.html

「バクバクの会」(人工呼吸器をつけた子の親の会)
 http://www.bakubaku.org/

(日本呼吸器学会呼吸管理学術部会)

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