日本呼吸器疾患患者団体連合会

計画停電対象地域の在宅酸素療法患者さんへ

お知らせ

 東日本大震災に伴う突然の計画停電は、私たち在宅酸素療法を実施しているものにとっては、多大な不安をもたらすものであります。
 しかしあらかじめ停電地域・時間が公表されており、停電が夜間の睡眠時間ではないことから、落ち着いて対処すれば私たちの準備で乗り切ることができます。
 下記のような準備、確認、対応によって、計画停電を乗り切りましょう。

○酸素ボンベの残量を確認しましょう

  • ほとんどの酸素事業者は、私たちが外来通院をするのに必要な時間はもつよう、適切な大きさの酸素ボンベと酸素節約装置をつけたセットで提供しています。
  • まずはお手元のボンベの残量をみて、1本で何時間もつか確認してください。わからない方は酸素事業者に確認しましょう。
  • ボンベのサイズや詰め込める酸素の量によって異なりますが、酸素吸入量が1Lから3L程度であれば、ご自宅で安静にしている限りお手持ちの満タンボンベ1本で3時間は持つ方が多いと考えられます。
  • 十分な酸素があっても、交通規制などで思わぬ長時間の外出を強いられることもありますので、しばらくは不要不急の外出は控え、計画停電に備えて自宅にあるボンベを大切に使っていきましょう。

○酸素の処方流量が多い方やお体について不安な方は、医療機関に相談しましょう

  • 3時間の計画停電を迎えるにあたって、処方流量が多い方や、お体が不安な方はかかりつけの医療機関に相談して早目に対処しましょう。

 このたびの東日本大震災により被災した在宅酸素療法患者のお家では、現在も停電中でいつ解消するかもわからない中、ボンベを必要としている方が多数おられます。全国からボンベを集めても、潤沢にはない状態とのことです。
 私たち計画停電対象地域の在宅酸素療法患者は、必要な酸素量を把握してボンベを溜め込むようなことはせずお互い助け合って落ち着いて乗り切りましょう。

日本呼吸器疾患患者団体連合会