お知らせ

【びまん性肺疾患学術部会】令和2年度活動報告

びまん性肺疾患学術部会 呼吸器学会

びまん性肺疾患学術部会令和2年度活動報告

びまん性肺疾患学術部会 部会長
冨岡洋海

人事

部会役員
定年制(65歳)による長谷川好規先生の後任
・東京医科歯科大学 宮﨑泰成先生(今後、役員の中より将来計画委員を選出予定)

出版(含予定)

1)「膠原病に伴う間質性肺疾患 診断・治療指針2020」
委員長 近藤康博先生、桑名正隆先生
日本呼吸器学会、日本リウマチ学会合同 (メディカルレビュー社)
2020年4月出版し、英語版を準備中

2)日本呼吸器学会教育委員会、日本呼吸ケア・リハビリテーション学会による教育用教材e-learning改訂作業
びまん性肺疾患関連項目の担当者の設定作業終了(2021年2月)

3)「新 呼吸器専門医テキスト 改訂第2版」
委員長 井上博雅先生
びまん性肺疾患学術部会担当項目を執筆
日本呼吸器学会 南江堂 2020年8月出版

4)間質性肺炎の患者さん、およびそのご家族・ご友人の方へ
新型コロナウイルス感染症への対応について
日本呼吸器疾患患者団体連合会ニュース 2020年10月27号に掲載
担当:冨岡

5)「肺胞蛋白症診療ガイドライン」
委員長 井上義一先生
日本呼吸器学会 作成中

6)「特発性間質性肺炎 診断と治療の手引き2021(改訂第4版)」
委員長 本間栄先生
びまん性肺疾患に関する調査研究班 IIPs手引き・IPF治療GL部会
日本呼吸器学会 びまん性肺疾患学術部会
びまん性肺疾患に関する調査研究班
作成中

7)重篤副作用疾患別マニュアル(厚生労働省) 改訂作業
薬剤性好酸球性肺炎 担当:坂東政司先生/冨岡

8)「過敏性肺炎診療指針」
委員長 宮﨑泰成先生/冨岡
日本呼吸器学会びまん性肺疾患学術部会
びまん性肺疾患学術部会役員、さらに日本呼吸器学会理事会で承認済
克誠堂出版(株)が担当

研究活動

1)「びまん性肺疾患の臨床・画像・病理データを用いたマルチモダール AI診断システムの開発に関する研究」
研究代表者 近藤康博先生

びまん性肺疾患データベースおよびAI診断システム開発運営委員会
委員長:近藤康博 副委員長:須田隆文,小倉高志
委員:稲瀬直彦,井上義一,酒井文和,上甲剛,冨岡洋海,西岡安彦,橋本直純,坂東政司,福岡順也,事務局:古川大記,阪本考司

関連研究「びまん性肺疾患WEB・MDD診断提供システムの構築」
びまん性肺疾患データベース(ILD-DB)統合検討委員会の立ち上げ(統合DB運用部会)

2)「間質性肺炎に対する多施設共同前向き観察研究Poviding Multidisciplinary ILD diagnoses (PROMISE) study」
研究代表者  名古屋大学医学部 呼吸器内科 橋本直純先生

3)「膠原病関連間質性肺疾患における診療実情の解明」
研究代表者 日本医科大学 五野貴久先生(AMED)

4)Japanese Idiopathic Interstitial Pneumonias (JIPS)Registry
研究代表者 小倉高志先生
2016年12月~2018年3月の期間で学術部会85施設が参加し868例を登録

5)びまん性肺疾患のMDD診断に関するアンケート調査
日本呼吸器学会呼吸器専門研修プログラム基幹施設を対象に、びまん性肺疾患のMDD診断に関するアンケート調査を実施し、その結果を学会和文誌に発表。
冨岡洋海,坂東政司,近藤康博. びまん性肺疾患の multidisciplinary discussion 診断に関するアンケート調査結果. 日呼吸誌 2021;10(2);97-101.

6)COVID-19流行下におけるILD急性増悪に関するアンケート調査を実施し、その結果を英文誌に投稿(近藤康博先生)

7)Raghu G, Remy-Jardin M, Ryerson CJ, et al. Diagnosis of Hypersensitivity Pneumonitis in Adults. An Official ATS/JRS/ALAT Clinical Practice Guideline. Am J Respir Crit Care Med. 2020;202(3):e36-e69.
びまん性肺疾患学術部会から作成、査読に参加(井上義一先生,上甲剛先生,江頭玲子先生,、北市正則先生)

診療報酬改定関連

「ポリミキシンカラムによる特発性肺線維症の急性増悪改善療法」
保険要望案件(公知申請)継続審議中(担当:吾妻安良太先生)

日本呼吸器学会ホームページ

1)新型コロナウイルス感染症~COVID-19関連情報 特設サイト
一般の方向け関連情報
新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)一般の方向け関連
「間質性肺炎の患者さん、およびそのご家族・ご友人の方へ」
新型コロナウイルス感染症に対する注意喚起配信
間質性肺炎の患者さん、およびそのご家族・ご友人の方へ(No.1)
新型コロナウイルス感染症とは?(No.2)
日常生活および医療機関受診にける注意点(No.3)
⾝近にできる呼吸リハビリテーション(No.4)

2)COVID-19 流行期におけるびまん性肺疾患の診療についての提言
一般社団法人日本呼吸器学会 理事長 横山彰仁
びまん性肺疾患学術部会会長 冨岡洋海
薬剤性肺障害の診断・治療の手引き作成委員長 花岡正幸

その他

1)日本呼吸器学会「オンライン診療に関する検討会議」
びまん性肺疾患学術部会として冨岡が参加
「オンライン診療に適する症状」について検討し、「初診オンライン診療で診療できる範囲で処方するには不適な医薬品」を作成。日本医学会連合オンライン診療検討委員会に提出。

2)日本医学会連合 COVID-19 expert opinion
日本呼吸器学会として小倉高志先生が参加

3)指定難病・特発性間質性肺炎の診断基準、重症度分類の改訂案
びまん性肺疾患に関する調査研究班から提案があり、びまん性肺疾患学術部会役員で承認のうえ、理事会に提出し、承認を得た。

4)トトシリズマブ(アクテムラ)に関する未承認薬会議への要望書作成
適応:強皮症に伴う間質性肺炎
日本呼吸器学会と日本リウマチ学会合同、国内関連学会日本皮膚科学会

5)2020年5月厚労省より「汎用され安定確保に特に配慮が必要な医薬品の選定について」照会あり。日本呼吸器学会を通じてトシリズマブ、シクレソニド、トロンボモデュリンアルファで返答

6)全身性強皮症関連間質性肺疾患に対するMMF治療
日本リウマチ学会と共同で、"SSc-ILDに対するMMF治療"を公知申請を行い、今回、申請後3年間の進歩を加えたアップデート版を厚労省に提出(担当:高田俊範先生)

以上