COVID-19 FAQ広場

FAQ広場は、新型コロナウイルス感染症に関する情報交換を目的としており、呼吸器学会員をはじめ医療従事者の方々に幅広くご利用いただきたいと思います。

Q51. COVID-19患者に高流量酸素投与もしくは非侵襲性呼吸管理法で加湿を行う場合は、感染対策上どのようなところに注意して使用したらよいでしょうか。

呼吸管理

回答

高流量酸素投与のうちまずHFNCについては加温加湿器と加温回路による加湿は不可避ですが、それに伴う感染対策はHFNCのCOVID-19患者への使用に関するQ and Aで回答されています。次に通常の酸素マスク、ベンチュリマスク、リザーバーマスクなどは加湿器のないシステムでありほとんど有効な加湿はできません。インスピロン®などのネブライザー付酸素吸入器は加湿可能ですが、COVID-19では一般にネブライザーの使用は避けるべきとされており使用は控えるべきです。加湿の有無に関わらずこれら通常の低流量も含めた酸素吸入マスク使用時は、飛沫飛散を防ぐためにマスクの上からサージカルマスクを重ねる、あるいはサージカルマスクの上から酸素マスクをつけるといった感染対策が望まれます。非侵襲性呼吸管理法であるNPPV・CPAPについては呼気ポートから飛沫やエアゾル飛散のリスクがありますので、1)マスクに呼気ポートの付いていないNon-Ventマスクを使用する。2)回路内呼気ポートのマスク側に人工鼻を装着する。で対応する必要があります。この際の人工鼻による加湿効果は流量が多いためあまり期待できませんが、加湿器併用は人工鼻閉塞のリスクがあり不可となります。マスクフィッティング不良に伴うリークからの飛散リスクに対しては、作動中は常にマスクフィッティングに留意する、マスクや回路の着脱時はいったん作動をとめるなどの配慮が必要です。なおCPAP・NPPVなどの在宅機種はNon-Ventマスクに対応できない機種があり、その場合は通常のマスクの上からフェイスシールドをかけるなどの対応が考えられます。いずれにしても医療者はN95マスクを始めとする十分な防護を行った上で、陰圧もしくは十分な換気のできる場所で実施する必要があります。

(回答日:2021/10/10)

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