活動・取り組み

日本呼吸器学会 海外学会参加助成 被助成者一覧

ERS 2025 参加報告書

杏林大学
春日 啓介

1)今回ERSに参加した理由

私は杏林大学大学院に所属しており、年次が進むにつれて自身の研究も進展してきました。今後、海外誌への投稿を目指すうえで、その前段階として国際的な視点から幅広い意見を得たいと考えていました。また、海外学会に参加したいという憧れもありました。

2)発表されたセッションの感想

私が発表したのは、ポスターセッション37『Translational Research in Sarcoidosis』で、サルコイドーシス全般に関する臨床研究および基礎研究を対象としたセッションでした。テーマ設定が広く、サルコイドーシスに関連する肺機能、末梢血やBALFにおけるバイオマーカー、遺伝子解析といった研究に加え、肺サルコイドーシスに対する吸入ニンテダニブの第Ⅱ相試験など、今後の治療に直結する可能性をもつ発表もみられました。
・よかったこと
多くの海外研究者と直接ディスカッションでき、今後の研究方針を考えるうえで貴重な示唆を得られたことです。
・国内学会参加との違い
サルコイドーシスは国内の学会では希少疾患のセッションに分類されますが、本セッションはサルコイドーシスのみで構成されており、この疾患に関心を持つ演者や参加者が世界中から集まっていました。会場ではポスター前に待機していると次々に説明や質疑を求められ、非常に活発な雰囲気で同じ分野の研究者が世界各地で同じように試行錯誤しながら研究に取り組んでいることを実感できる大変有意義な時間でした。

3) 参加、聴講されたプログラム等の感想(例:Assembly Meeting, Seminar, Symposiumなど)

Elicium 2の"Chronic Obstructive Pulmonary Disease and Type 2 Inflammation"を聴講しました。非常に大きな会場で席数も多かったですが満席となり、会場外にも聴衆が溢れていました。特設モニターの前にも多くの参加者が集まっており、このテーマへの関心の高さがうかがえました。COPDに対してさまざまな抗体製剤の治験が行われてきたものの、ネガティブな結果となった研究も多いことを知れ、仮説どおりに進まない研究の難しさを改めて実感しました。

4)その他Conference以外での体験など

学会期間中、短い時間ながらもアムステルダム観光として国立美術館、オランダのビールの歴史を学べるHeineken Experienceなどを訪れたり、オランダの伝統食をいただく食事会などを経験できました。

5)今後参加する若手医師へのメッセージ

海外の研究者の方々は比較的皆フレンドリーであり、自分の研究内容に関して多くの方と意見交換をできたことは自信となりました。英語に自信がないからと国際学会参加を躊躇することはもったいないと思いますので、チャンスがあれば積極的に参加することをお勧めします。