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ATS 2026 参加報告書

九州大学大学院医学研究院 呼吸器内科学分野
山本 凱大

(1)今回ATSに参加した理由

大学院で自身が携わった研究成果を発表し、専門家の方々との議論を通じて内容をさらに発展・洗練させるとともに、将来の研究留学を見据えて海外の研究者と直接交流し、関係性を築くことを目的として今回のATSに参加しました。

(2)発表したセッションの感想

私はThematic poster sessionで発表しました。午前中にポスターを掲示し、足を運んでくださった方々と直接ディスカッションする形式で、日本呼吸器学会とは異なり定まったプレゼンテーションの時間は設けられていませんでした。
初めての海外学会で不安もありましたが、結果的には20名程度の方々と意見を交わすことができました。私の拙い英語にも関わらず、皆さんが研究内容に関心を寄せ、真摯にご質問・ご提案をくださったことが大変印象に残りました。また、お話しした方々のバックグラウンドも大学教員、臨床医、研究者、企業関係者など多岐に渡り、それぞれの立場からコメントを頂くことができ、大変貴重な機会となりました。

(3)参加、聴講したプログラム等の感想

主に自身の研究分野と関連するPoster sessionに参加しました。間質性肺疾患の研究で近年使用される機会が増えている実験手法としてオルガノイド培養やPrecision cut lung slices (PCLS)がありますが、数多くの研究でこれらの手法が用いられていたことが印象的で、最新の潮流を実感することができました。

(4)その他Congress 以外での体験など

今回私は子供も連れて家族で訪米しました。街を歩いていると現地の方々が気さくに声をかけてくださったり、横断歩道を渡る際にはかなり手前で車を止めて待ってくださったりするなど、子供連れに対する温かい配慮を実感する場面が多くありました。将来的な海外留学を視野に入れている私自身はもちろん、家族にとっても現地での生活をイメージすることのできる有意義な体験となりました。
さらに今回のATSでは、私が留学先として特に希望している研究室のPrincipal Investigator (PI)の方と偶然お会いする機会があり、連絡先を交換し、帰国後には面談の機会も頂戴することができました。海外研究者との交流は今回のATS参加の大きな目的の一つでもありましたので、今後のキャリアにもつながる大変貴重な機会に恵まれたと感じています。

(5)今後参加する若手医師へのメッセージ

私自身、参加前はATSという呼吸器領域有数の海外学会に対して高いハードルを感じていました。しかし実際に参加してみると、これまでに培った自身の価値観や視野が刷新されるような刺激的な時間の連続で、何事にも変え難い貴重な経験となりました。自身の視野を広げ、世界各国で同じ分野に取り組む方々とのつながりを築き、今後の研究や臨床に対するモチベーションを大いに高めることのできる最高の機会ですので、参加を迷っている皆様も、是非一度参加してみることをお勧めします。
最後に、今回のATS参加に際して快く送り出してくださった九州大学呼吸器内科の皆様、ならびに多大なるご支援を賜りました日本呼吸器学会の関係者の皆様に、この場を借りて深く御礼申し上げます。

山本 凱大