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ATS 2026 参加報告書
独立行政法人国立病院機構岡山医療センター呼吸器内科
瀧川 雄貴
この度は、ATS 2026参加に際しまして助成を賜り、誠にありがとうございました。本学会への参加を通じて、最新の知見に触れるだけでなく、海外の研究者・臨床医との交流や自身の研究発表を経験することができ、大変貴重な機会となりました。今回得られた学びと経験を、今後の診療・研究・教育活動へ還元できるよう努めてまいります。
1)今回ATSに参加した理由
今回、クライオ生検に関する多施設前向き観察研究について、NHO名古屋医療センター 沖昌英先生のご厚意により発表および論文作成の機会をいただき、ATS 2026に参加いたしました。本研究は、1.1-mmクライオプローブを用いて採取した検体を3.0-mm処置用気管支鏡のチャンネルを通じて回収する手技に関する内容です。国際学会の場で研究成果を発表し、海外の先生方から直接ご意見をいただくことができたことは、大変貴重な経験となりました。
2)発表されたセッションの感想
発表セッションでは、海外の先生方と英語で直接ディスカッションを行うことができ、大変刺激を受けました。自分の研究内容を英語で伝える難しさを実感すると同時に、国際的な場で研究成果を共有する重要性を改めて感じました。今回の発表形式は「ポスターディスカッション」という、日本国内では比較的馴染みの少ない形式でした。最初の1時間では、各演者がポスター前で簡単なショートプレゼンテーションを行い、その後、座長や参加者から質疑応答を受けました。後半の1時間では、「呼吸器内視鏡」という総論的なテーマについて、演者が前に立ち、参加者全体で議論を行う形式であり、非常に活発なディスカッションが展開されていました。私は、日本におけるクライオ生検の普及状況や保険診療の現状について質問を受け、日本国内での導入状況や実臨床での運用について説明する機会をいただきました。海外の先生方から高い関心を持っていただき、日本の現状を国際的な場で共有できたことは非常に有意義であったと感じています。また、国内学会との違いとして特に印象的だったのは、海外の若手医師や研究者が非常に積極的に質問・発言を行っていた点です。一方で、日本人の若手医師は比較的控えめであり、国際学会ではより主体的に議論へ参加する姿勢が重要であると感じました。
3)参加・聴講したプログラム等の感想
主に気管支鏡およびインターベンション領域のセッションを中心に参加しました。特に印象的だったのは、北海道大学呼吸器内科の高島雄太先生が、名古屋医療センターとの共同研究である「極細径気管支鏡を用いたクライオ生検の多施設共同ランダム化研究」についてオーラルセッションで発表されていたことです。国際学会の大きな舞台で日本からの研究成果が高く評価されている様子を拝見し、大変刺激を受けました。また、ROSEやクライオ生検、ロボット気管支鏡に関するセッションでは活発な議論が行われており、これらの技術に対する国際的な関心の高さを実感しました。
4)Congress以外での体験
学会期間中は、会場周辺にてアメリカ南部ならではの料理を楽しむ機会もありました。海外の文化や食事に触れることも国際学会参加の醍醐味の一つであり、非常に良い経験となりました。
5)今後参加する若手医師へのメッセージ
ATSのような国際学会への参加は、最新の知見に触れられるだけでなく、海外の研究者や医師と直接交流できる非常に貴重な機会であると感じました。英語での発表やディスカッションには緊張もありましたが、実際に参加することで得られる経験は非常に大きいと思います。若手のうちから積極的に国際学会へ参加し、自ら発信していくことが今後ますます重要になると感じました。最後に、学会参加中、不在の間の診療を支えてくださった先輩・後輩の先生方に深く感謝申し上げます。




