活動・取り組み
日本呼吸器学会 海外学会参加助成 被助成者一覧
ATS 2025 参加報告書
徳島大学病院
村上 行人
1) 今回ATSに参加した理由
自身の研究成果を発表するため、呼吸器学に関する最新の知見を得るため、英語での発表に慣れるためです。
2) 発表されたセッションの感想
私の発表は基礎分野のthematic poster sessionでした。まず驚いたのが演題数の多さでした。私の研究分野だけでも日本の数倍規模でポスターがずらりと並んでおり、内容についてもオルガノイド、PCLS、シングルセル解析、マルチオミクス解析などハイレベルな手法を用いた研究発表が多数あり、大変刺激的でした。発表は日本のように座長と演者全員が一緒にポスターを回るスタイルではなく、発表演者はポスター前で待機しつつ、ふらっとやってきた座長にポスター内容を説明するというスタイルでした。多くの方々が私の研究内容に興味を持ってくださり、私の拙い英語にも真剣に耳を傾けてくれました。ただし、私がネームカードを見落としていたのかもしれませんが、結局最後まで誰が座長だったのか分かりませんでした。セッション中は私が実験で困っていることについて明確なアドバイスをくれた方がいたり、現在米国留学をされている日本人研究者から留学体験を直接聞けたり、逆に日本に留学経験のある海外の方から話しかけてもらったりと充実した時間となりました。
3) 参加、聴講されたプログラム等の感想
特に印象的だったプログラムは「Breaking NEWS: 2025 CLINICAL TRIAL RESULTS IN PULMONARY MEDICINE」でした。肺線維症治療の新薬ネランドミラストの成績が発表された際は、会場は満席で立ち見すら難しい状況となり、発表終了時にはその日一番の拍手が巻き起こりました。医学のブレイクスルーの瞬間に立ち会えるのも国際学会の醍醐味だと感じました。
4) その他Conference以外での体験など
西海岸に面した丘陵地帯であるサンフランシスコはケーブルカーに乗って丘の上から眺める景色がとても素敵でした。フィッシャーマンズワーフは映画で観たようなアメリカの港町の雰囲気を味わえました。ATS会期中はLGBTの大規模パレードも開催されており、サンフランシスコのダイバーシティに対する意識の高さを感じました。
5) 今後参加する若手医師へのメッセージ
ATSは呼吸器関連学会の中でも世界最大規模で、その雰囲気を味わうだけでも刺激的です。日々の診療や研究に対するモチベーションも必ず高まります。ぜひ参加してみてください。