活動・取り組み
日本呼吸器学会 海外学会参加助成 被助成者一覧
ATS 2025 参加報告書
筑波大学附属病院
松田 峰史
1) ATSに参加した理由
これまで国際学会への参加経験がなかったため、新しい挑戦として参加することを決めました。英語での発表や海外の研究者との交流を通じて、自身の成長につながる貴重な機会になると考えました。
2) 発表セッションの感想
私はThematic poster sessionで発表を行いました。遺伝学的な観点から、総IgE値に関するポリジェニックリスクスコアを用いた喘息の新たなフェノタイプの探索を行うという内容で紹介しました。
事前に準備をしていたものの、英語での遺伝スコアの概念や研究の新規性を簡潔に説明することの難しさと重要性を改めて実感しました。
私がこれまで参加した国内学会ではまず短い口頭発表を行ってから質疑応答に移る形式が多かったですが、今回のATSでは参加者が自由にポスターを見て、それぞれ関心のある点について直接質問してくれるスタイルでした。全体の概要の説明を求める方もいれば、細かい点について掘り下げた質問をしてくださる方もおり、研究のポイントを的確に伝える力が求められると痛感しました。
英語のリスニングに自信がなく、質問を何度も聞き返してしまう場面もありましたが、来てくださった方は皆親切に対応してくださり、最後には笑顔で「Nice!」と声をかけていただけたことが、とても印象に残っています。
3) 参加したプログラムの感想
自身の発表以外では、5月18日に行われた「CLINICAL YEAR IN REVIEW」が特に印象的でした。喘息やCOPDをはじめとした主要な呼吸器疾患に関する最新の知見が網羅的にレビューされ、今後の臨床に役立つ多くのヒントを得ることができました。ABRA試験が紹介され、喘息・COPD増悪に対するベンラリズマブの効果が示され、生物学的製剤を今後の診療でどのように活用していくか改めて考える良い機会となりました。
4) その他Conference以外での体験
学会の合間には、フィッシャーマンズワーフなどサンフランシスコの観光地を訪れることができました。ケーブルカーなど特色ある交通機関を利用した観光は、その土地の文化に触れる貴重な機会となりました。特に、市内バスを利用した際に乗り換え方法が分からず戸惑っていたところ、現地の方がとても親切に教えてくださり、実際に案内までしてくださったことが心に残っています。異国の地でのこうした温かい交流も、今回の大きな思い出のひとつです。
5) これから国際学会に挑戦する方へのメッセージ
初めての国際学会参加にあたり、何カ月も前から準備を重ね、当日が近づくにつれて緊張と不安が高まりましたが、実際に現地で発表を行い、さまざまな国の方々と交流した経験はかけがえのないものでした。英語力やプレゼン技術、研究内容に関しての課題は痛感しましたが、非常に得るものが多く、挑戦してよかったと心から感じています。少しでも迷っている方がいれば、ぜひ一歩踏み出して挑戦することをお勧めします。必ず、今後の自信や励みになると思います。