活動・取り組み

DEI委員会

女性医師のキャリアパス

渡邉 香奈 医師宮城県立がんセンター/呼吸器内科
2000年3月卒業

呼吸器内科を選んだ理由

漠然とがん診療をしたいと考えていましたが、最初から呼吸器内科に入りたいと思っていたわけではありません。私がちょうど卒業した年に大学に呼吸器内科が新設され、当時教授として赴任された棟方先生がとても生き生きと診療されているのが印象的で、棟方先生のもとで勉強したいと思い呼吸器内科を選びました。

呼吸器内科を選んで良かったこと、やりがいを感じる時

私は呼吸器内科の中でも肺癌を専門に診療をしています。呼吸器内科医として肺癌診療にあたる上で良かったことは、診断から治療、最期のお看取りまで一貫して患者さんを診ることができることです。どこかのフェーズだけを担当するのとは違い、当然治療の経過も分かりますし、患者・家族との信頼関係も築きやすいかと思います。また肺癌治療をする上で胸部画像を読める、肺感染症や間質性肺炎、COPDなどに対応できるというのも呼吸器内科医の強みだと感じています。
肺癌の治療は日々進歩しています。私が医師になった当時と比べても患者さんの予後は格段に改善しています。だからこそより質の高い診療を目指して日々勉強も必要ですが、やりがいも感じています。

女性医師としてキャリア形成する上で、気をつけたこと・頑張ったこと

幸い私の場合は女性だからという理由で自ら何かを断念したことはありません。
仕事と家庭の両立ができているかと問われれば、出来ているとは言い難い面も多々ありますが、両方を完璧にこなすことは所詮無理と開き直っていますので、手を抜けるところは積極的に手を抜いています。

女性医師としてのキャリアを積んできた上で、一番助かったこと

夫の理解でしょうか。

女性医師としてキャリアを積む上で、これから職場・学会等に改善を望むこと

・委員会や会議の場に女性を参加させて意見を聞き、それを色々な決め事に反映させること
・女性医師のライフイベントを考慮した専門医制度の構築
・働き方の選択肢を増やすこと

後輩に対するメッセージ

女性に限らずですが、望む生き方は十人十色ですし、環境も人によって違います。自分の中で今やりたい事、やるべき事に優先順位をつけ、すべて自分が背負おうとしない、いい意味での割り切りが大切だと思います。職場、家庭どちらも周囲とのコミュニケーションを大切に、サポートしてもらったり、今度は自分がサポートしたりとお互い様、助け合いの精神があれば継続できるのではないでしょうか。まずは自分自身に心身の余裕がなければ、患者さんに優しい診療はできないと思っています。