Last Update:2014年3月3日

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呼吸器の病気

I-01その他
きかんしかくちょうしょう

気管支拡張症

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 気管支拡張症は気管支が拡がって元に戻らない病気です。
 男性よりも女性に多く日本人では約25000人がこの病気にかかっていると言われています。発病は、生まれつきの場合と気道の感染、炎症を繰り返すことにより気管支壁が破壊されて生じる場合があります。
 気管支は、一度破壊されると細菌などの感染の場となりさらなる気管支壁の破壊が起こり気管支拡張症をきたすと言う悪循環に至ります。
 気管支拡張の形としては円筒状、紡錘状、嚢状のものがあります。

【症状】

 自覚症状がまったくない場合は経過を観察することもあります。
 しかし、せき、呼吸困難、喀痰量の増加、血痰、38℃以上の発熱、全身倦怠感、脱力感、体重減少と言った様々な症状が出ることもあります。

【診断】

 健康診断の際の胸部単純エックス線画像で気管支拡張像が分かることもありますが現在、最も有用な診断方法は胸部CT写真です。特に普通のCT写真よりもより高分解能のCT写真(HRCT)の普及により、無症状の気管支拡張症が発見される場合が多くなっています。

【治療】

 症状が安定している時期の治療としては吸入療法、去痰薬の内服、体位変換による排痰促進が重要です。さらに症状の軽減や炎症を抑えることを目的にマクロライド系抗菌薬を長期内服場合もあります。
 風邪などをきっかけに起きる増悪期には発熱、膿性痰が出現し呼吸困難を伴うことがありその際には感染の原因となる細菌に対して抗菌薬を使用します。
 血痰がある場合は止血剤を使用しますが喀血が大量の場合や繰り返す場合は血管を塞ぐ治療(気管支動脈塞栓術)や外科治療を行う場合もあります。生活上の注意として、定期的な診察と適切な治療の継続、感染予防などの体調管理が大切です。

【予後】

 基本的には悪くないですが感染を繰り返して気管支壁の破壊を繰り返す悪循環に至らないように注意する必要があります。

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