Last Update:2014年3月1日

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呼吸器の病気

A-01感染性呼吸器疾患
かぜしょうこうぐん

かぜ症候群

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【概要】

 かぜ症候群は、上気道(鼻、咽頭、喉頭)の急性炎症のみでなく、最近は下気道(気管、気管支、肺)にまで広がって急性炎症をきたす疾患を総称していわれます。

【疫学】

かぜ症候群は、あらゆる年齢層に発症し、健常人でさえ大半の人が罹患するごく普通の疾患です。

【原因】

 かぜ症状群の原因微生物は、 80~ 90%がウイルスといわれています。主な原因ウイルスとしては、ライノウイルス、コロナウイルス、パラインフルエンザウイルス、RSウイルス、インフルエンザウイルス、アデノウイルスなどがあげられます。ウイルス以外では、A群β溶血性連鎖状球菌(溶連菌)、百日咳菌などの細菌や肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミドフィラなどの非定型病原体があげられます。

【発症のメカニズム】

 かぜ症候群は、空気中に浮遊しているウイルスなどの病原体が、気道内に入って気道粘膜に付着し、侵入と増殖することから始まるとされています。発症するかどうかは、環境の要因や感染した人の要因によって決定されます。

【症状】

 自覚症状として発熱、頭痛、全身倦怠感、鼻症状(鼻水、鼻づまり)、咽頭症状(咽頭痛)、下気道症状(せき、たん)があげられます。

【診断】

 咽頭ぬぐい液などからウイルスを直接に分離同定するか、もしくは初診時と 2週間後位の血液検体を用いて有意な抗体価上昇を認めれば診断できます。しかし、一般的には原因微生物の同定は困難な症例が多いです。

【治療】

 ウイルス性のかぜ症候群であれば、安静、水分・栄養補給により、自然に治癒します。抗菌薬も一般的には不要なことが多く、解熱剤も適宜に使用する程度でよいと思われます。ただ、原因がウイルス以外の細菌もしくは非定型病原体によると思われる場合には、それぞれに適した抗菌薬を診断後からでもいいので投与します。

【生活上の注意】

 普段から予防することが重要です。特に、外出時にはマスクをし、外出後には手洗い、うがいを必ず励行してください。

【予後】

 乳幼児では重症になることもありますが、一般的には予後は良好です。

 最後に、かぜ症候群の治療にも活用される急性上気道炎の治療ガイドラインを図1に示します

図1

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