Last Update:2018年7月26日

理事長就任挨拶

一般社団法人 日本呼吸器学会理事長
名古屋大学大学院医学系研究科 病態内科学講座 呼吸器内科学
長谷川 好規

日本呼吸器学会理事長 長谷川 好規

 2018年4月より一般社団法人 日本呼吸器学会の理事長に就任いたしました。日本呼吸器学会は「日本胸部疾患学会」として1961年に設立され、1997年に日本呼吸器学会と名称を変更しました。57年の歴史の中で、多くの先人が学会の発展に尽力され、2002年に一般社団法人化して、それまで以上に社会貢献をする組織として、現在に至っています。現在の会員数は12,200名を越え、わが国の呼吸器病学分野における研究、教育、診療の名実ともに代表となる学会に成長いたしました。

 本学会は定款の目的において「呼吸器学に関する学理及びその応用についての研究発表、知識の交換、会員相互及び内外の関連学会との連帯協力を行うことにより、呼吸器学の進歩普及を図り、もってわが国の学術の発展に寄与すること」と述べています。私たち会員一同は、「何のために、何を行うのか」、「将来どうありたいのか」、そのために「現在やらなければならない活動は何か」を、常に原点に立ち戻り確認をして進んでゆきたいと考えています。

 学会をめぐる社会情勢は大きく変化しています。学会の設立の基盤である「研究の発表、議論を通じて呼吸器ならびに呼吸器疾患に関する最先端の科学を推進する組織であること」に加えて、「社会貢献」が強く求められる時代となりました。「最先端の科学を推進すること」は学会の本来の姿ですが、学—官—産の連携による研究推進への取り組みは、社会貢献の視点においても極めて重要な活動です。学術統合部会や呼吸器財団の仕組みが整えられ、まさに動き出し始めましたが、一層の機能強化・推進をはかっていきたいと考えています。「教育」については、呼吸器疾患・医療の豊かさ、科学の楽しさ・おもしろさを伝え、次世代の呼吸器科学を推進する呼吸器・呼吸器疾患の基礎・臨床研究者を育成するとともに医師以外のメディカルスタッフを巻き込んだ幅広い視点での教育の構築を進めてゆきます。呼吸器疾患診療においてはチーム医療が重要な役割を果たしますが、多様な呼吸器疾患に対応したチーム医療を集約して組織化したいと考えています。「社会への貢献」は、学会の基本的理念を為すと考えますが、患者さん、そのサポーター、また広く社会を巻き込んだ科学的な情報発信の仕組みをつくりたいと考えています。

 私は三嶋理晃前々日本呼吸器学会理事長、橋本修前理事長のもとで常務理事2期4年を担当いたしました。歴代理事長が推進された「開かれた活力ある学会」に向けた多くの改革や取り組みを一層、展開・発展させていきたいと考えています。また、会員からの意見・要望を実現するとともに、社会への責務を果たせる学会活動を推進してゆきたいと考えています。皆様の御協力をよろしくお願いいたします。

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