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[呼吸器の病気]
睡眠時無呼吸症候群

Last Update:2009年5月29日


[その他]

睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)
Sleep Apnea Syndrome;SAS

 睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、その名のとおり、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気です。睡眠中に10秒以上、口・鼻の空気の流れ(呼吸)が止まってしまった状態を睡眠時無呼吸といいます。呼吸が止まらなくても呼吸が弱くなり体の中に酸素が足りない状態となるものを睡眠時低呼吸といいます。この無呼吸と低呼吸を合わせて睡眠中1時間当たり5回以上認め、しかも下記に述べる日中の眠気など特徴的な症状がある場合にSASと診断します。症状がなくても無呼吸・低呼吸が睡眠中の1時間当たり15回以上存在する場合にもSASと診断します。睡眠中の呼吸状態は、ポリソムノグラフィーという検査などで調べます。

 SASには大きく分けて閉塞型と中枢型があります。

 閉塞型の無呼吸が起こる原因は、寝ている時に喉(のど)の部分の筋肉がゆるんで、喉が塞がってしまうためです。太っていて喉が狭い人や、顎が小さい人などに起こりやすく、ひどい鼾(いびき)が特徴です。日本人は顎が小さい人が多く、それほど太ってなくても閉塞型の無呼吸がおこりやすいと言われています。

 中枢型無呼吸は無呼吸中に呼吸努力や鼾を伴いません。これは心不全、脳卒中後など脳疾患のある方に多く認めます。

 無呼吸から呼吸を再開するたびに、自分では気付かない短時間の覚醒を繰り返すため、日中に強い眠気が襲ってきて社会生活が障害されます。居眠りによる交通事故を起こしやすいことが知られています。その他、夜間多尿、睡眠後の爽快感の欠如、睡眠中の多動などもみられます。SASのある方には高血圧の合併が多く、無呼吸の程度がひどいと、心臓病や脳卒中などにかかりやすいといわれています。

 閉塞型睡眠時無呼吸の治療は、肥満がある場合減量が第一ですが困難なことも多くあります。ごく軽症な人では、体を横にして寝ることで良くなることがあります。しかし重症の方や高血圧・心血管障害・糖尿病など合併症のある中等症以上の場合は、一般に経鼻持続気道陽圧(鼻CPAP)療法といって、寝る時に鼻マスクを装着して空気を吸入しながら就寝する治療法が有効で、劇的に効果があります。必要であれば健康保険で使えます。軽症な人や鼻CPAP使用が困難な場合、寝る時に口の中に装具(マウスピース)を装着する方法もあり、これも健康保険の適応が可能です。心不全などに関連する場合には、夜間の酸素吸入治療をする場合もあります。

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