コース案内

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主任挨拶

臨床呼吸機能基礎コース

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今野 哲(北海道大学大学院医学研究院呼吸器内科学教室)

基礎コースの主任を務めさせていただきます北海道大学の今野です。目覚ましい医学の進歩の中、皆様にとって、呼吸生理学を勉強する機会は、この講習会しかないと言っても過言ではないと思っています。私も長らく分子生物学を中心に医学研究をおこなってまいりましたが、10年ほど前よりこの講習会の副主任を務めさせていただき、呼吸器内科医になられる皆様には、一度はしっかり勉強すべき領域であると強く感じています。様々な呼吸器疾患の病態の理解を深める為に、ぜひこの機会に一緒に勉強しましょう。

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佐藤 晋(京都大学大学院医学研究科呼吸管理睡眠制御学講座)

基礎コースの主任を務めさせていただきます京都大学の佐藤 晋です。
呼吸器疾患患者の診療において「呼吸機能障害」は生命維持のみならず日常生活に直結する重要な問題です。多くの疾患の重症度分類で参照されていることから、呼吸器診療における基本中の基本と言えます。
本コースでは、こうした呼吸機能障害の診療における基本的な知識を学習していただき、さらに実際の検査そのものも体験していただきます。机上の論では無く、実体験に基づいた学習をする貴重な機会としていただき、今後の臨床に役立てていただく、まさに臨床呼吸講習会のコアな部分を担うコースとして、主任・副主任をはじめ講師一同が皆さんの参加をお待ちしております。

臨床呼吸機能応用コース(CRP呼吸機能コース)

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半田 知宏(京都大学大学院医学研究科呼吸不全先進医療講座)

応用コースの主任を務めさせていただきます、京都大学の半田知宏です。本コースでは、各種呼吸器疾患の病態・診断・治療について、呼吸機能・画像・病理それぞれの視点から総合的に講義を行います。慢性呼吸器疾患から急性肺障害、肺血管疾患まで、幅広い呼吸器疾患を取り上げます。ベッドサイドフィジオロジーでは、呼吸機能の評価が診断の鍵となる多彩な疾患を用意し、受講者の先生との対話型の講義を通じて呼吸機能検査や各疾患に関する理解を深めていただく予定です。症例を通じて実地臨床に直結する知識を得ることができるよう、講師陣一同が努力したいと思っております。ぜひ積極的なご参加をお願いします!

呼吸管理実践コース

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小賀 徹(川崎医科大学呼吸器内科)

呼吸管理実践コースは、急性期から慢性期までの幅広い呼吸管理について、様々な疾患に対して、呼吸病態生理に基づいて適切な治療法を選択し、実践できるようになることを目標としています。呼吸管理は、各人のサブスペシャリティーは異なっても、全ての呼吸器科医が習得するべき領域です。evidence-based medicineが隆盛の時勢にあって、現場での経験値と実践力も重要になってきます。本コースでは、座学による病態生理とevidenceの理解、症例提示に基づいたワークショップを通したチーム経験、実際の機器を用いた体験実習、などを通して、多様な状況下における呼吸管理に必要な知識、思考力、実践力を育成していきます。そして受講生が各医療機関で呼吸療法をスムーズに行えるだけではなく、将来リーダーとなるような礎を養うことを期待しています。講師ならびにスタッフ陣は、呼吸療法のプロフェッショナルであり、最高の環境に囲まれて、貴重な時間を過ごせます。ぜひ皆さんの参加をお待ちしています。

初期臨床研修医コース

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鈴木 拓児(千葉大学医学部呼吸器内科)

本コースは初期臨床研修医向けに、呼吸器疾患の診療の基本を楽しく経験してもらえるように計画しております。胸部X線やCTといった画像診断の基本、抗菌薬の使い方、呼吸機能検査、酸素療法といった関心の高いテーマについての「講義」とともに、気管支鏡検査の基本、BAL細胞解析、FeNO測定、スパイロメトリー、人工呼吸器、NPPV、HFNC、在宅酸素療法などについてじっくりと学ぶ少人数グループごとの「実習」を計画しております。専門医取得や研究などのキャリアプランや論文の書き方セミナーやグループ対抗症例検討も予定しております。毎年、経験豊富で教育熱心なチューターが全国から集結して優しく指導しくれますので、とても充実した2日間の講習を受講できるものと思います。初期研修医の皆さん、どうぞ奮ってご参加ください。

研究者育成コース

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佐藤 篤靖(京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学)

研究者育成コースの主任を務めさせていただきます佐藤篤靖です。本コースでは呼吸器の基礎研究にご興味のある方を対象に、研究を迷いなく行うための企画を準備いたします。細胞実験の組み立て方、小動物を用いた疾患モデルの作成から呼吸機能測定を含む評価法、遺伝子情報解析まで幅広く座学では学べない実践的な講義を提供します。またエキスパートによる相談機会を設けることで、研究コンセプトの整理や論文化に向けた対策など幅広いニーズをスタッフがバックアップ致します。学位研究に従事される方のみならず、最新の研究方法に触れる素晴らしい機会になりますので多くの方々のご参加を楽しみにしております。研究者同士の繋がりで今後の日本の呼吸器研究を盛り上げましょう!