Last Update:2019年1月11日

呼吸器感染症に関するQ&A

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Q1.呼吸器感染症の予防はどうしたらよいでしょうか。

A1.災害時には、避難所などで、多くの人が集団生活を行うことになりますので、かぜやインフルエンザが流行しやすい状況になります。手洗いは、一般的な感染症の拡がりを防ぐ基本的かつ有効な手段です。食事を準備する前後や病気の人の世話をする前後、傷の処置をする前後、用便後、幼児のおむつを替えた後や幼児の用便の始末後、動物あるいはその排せつ物に触れた後、生ゴミを扱った後は、手洗いをすることが奨められます。手洗いは流水と石鹸で行いますが、アルコールの入った手指消毒薬を使用しても可です。しかし、手に明らかに汚れがついている場合は、水道、石鹸を使用した手洗いが必要となります。
 上気道炎の予防には、うがいも有効といわれています。ヨード薬を用いなくても、水道水によるうがいで効果があります。

Q2.かぜをひいてしまいました。周りに拡げないためにはどうしたらよいでしょうか。

A2.かぜやインフルエンザは、ウイルスの含まれる咳やくしゃみのしぶきを吸い込むことや鼻水のついた手指に触れることによって移ります。かぜをひいて咳やくしゃみのある人は、咳エチケットを守りましょう。咳エチケットとは、咳やくしゃみをするときは、ティッシュでうけて、使用後のティッシュはゴミ箱に捨てること、ティッシュを持っていないときは手で口や鼻をおさえずに服の袖でカバーすること、鼻や口からの分泌物が手についたときはすぐに手洗いをすること、咳をしているときはマスクをすること(必ず口と鼻の両方を覆い顔にフィットさせること)などです。避難所では、周囲の人と距離を置くことは難しいかもしれませんが、必要以上に近づかないようにしてください。

Q3.かぜとインフルエンザの違いは何でしょうか。

A3.インフルエンザは、普通のかぜと異なり、突然に38度以上の高熱や関節痛、筋肉痛、頭痛などの症状で発症します。その他、全身倦怠感や食用不振などの全身症状が強く出るのが特徴です。インフルエンザは感染力が強く、周りの人へ感染を拡げる可能性があります。インフルエンザかなと思ったら、速やかに医療機関を受診しましょう。

Q4.避難生活を送っていますが、2週間近く咳が続きます。どのような病気が考えられるでしょうか。

A4.集団生活の中で感染して咳が続く病気には、マイコプラズマ感染症や百日咳があります。また、慢性的に咳がある場合には、結核も考えなければいけません。

Q5.かぜやインフルエンザの後の肺炎が心配です。どのような時に医療機関を受診すればよいでしょうか。

A5.通常、かぜによる症状は数日で改善しますが、7~10日以上も咳が持続する、高熱が続く、息苦しい、胸が痛い、動悸がする、体が震えるなどの症状があれば、医療機関を受診することが奨められます。高齢者の方は、肺炎の典型的な症状がみられないことがしばしば認められますので、「なんとなく元気がない」、「食欲が落ちてきた」、「ぼ-っとしている」、「活動性が落ちてきた」など普段の状態と異なる場合、肺炎の可能性もあるので、周囲の人は注意してあげてください。

Q6.避難所での高齢者の誤嚥性肺炎を防ぐにはどうしたらよいでしょうか。

A6.東日本大震災後には、高齢者の肺炎死亡が増加し、その多くは誤嚥性肺炎によるものでした。避難所では、食べられるものも限られていますが、食べ物を小さく分けて、飲み込みやすい大きさにして食べるようにしましょう。水分も適宜摂りながら、飲み込みやすくしてあげてください。口腔内を清潔にするために、歯磨き(オーラルケア)も必要です。避難所生活などでハブラシがない場合は、食後に水やお茶でうがいをしましょう。またハンカチなどを指に巻いて歯を拭い、汚れをとるのも効果があります。液体歯磨きや歯磨きシートは、避難所でのオーラルケアに有用です。

Q7.呼吸器感染症のワクチンは受けたほうがよいでしょうか。

A7.インフルエンザワクチンは、インフルエンザ罹患およびインフルエンザに関連した死亡を減らします。また、インフルエンザ罹患後には、肺炎を続発することが多いですが、肺炎の一番多い原因菌は肺炎球菌です。肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎及び重症化を予防します。65歳以上の高齢者の方、65歳未満でも基礎疾患を持っている方は、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの両方を接種することが奨められます。

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